コッツウォルズ、チッピンカムデンのフットパス
コッツウォルズの中でも一番お勧め!と旅行会社の山田さんから言われたのがチッピンカムデン。オックスフォードからはかなり近いはずだ。しかし、実際には結構大変だった。まず交通機関だが、ある人は直行のバスがあるといい、ある人はいや、モートン・マーシュまでは列車でそこからバスだといい、おかげで、オックスフォードの駅とバス出発ロータリーとの間をいったりきたり。結局、直行バスはないということが判明し、列車に乗ろうとすると、30分に1本のダイアが遅れたりキャンセルされたり、1時間、2時間とロスタイムが増える。
モートン・マーシュでバスを待っているとお買い物帰りのおばあちゃまが、「チッピンカムデンなんて古い教会があるだけで、私の町のほうがもっといいところよ。こっちにこない」と誘惑する。自分の町へに対する郷土愛はほほえましい。小野路を想う。
軽井沢の田舎のような町々をバスは循環する。蜂蜜色のレンガの家が並ぶと観光案内書にあったが、まさにその通り。途中、時折日本人と思しき観光客が乗り込む。コッツウォルズは日本人の間のみで有名なのか。チッピンカムデン到着。20軒ほどの奇麗な店が並ぶ目抜通り。何種類かのベリーが並ぶ八百屋、雑貨屋兼務の郵便局、花屋、生協(!)、レストラン、骨董屋など、田園的でしゃれた店が並ぶ。まずインフォメーション・センターに飛び込んで、「フットパスを歩きたいんですけど!」。インフォメーション・センターの隣のレストランで腹ごしらえしてから歩く。ゆったりとした雰囲気で手料理がおいしかった。
教えられた地図に従い、教会から北にフットパスを探す。住宅地の中を歩く。庭は各々きれいにしているが、街路樹がなく、乾いた大地に照り返しがきつい。本当にフットパスに到達するのだろうかと途中で不安になるほど、フットパスまでのアクセスは長い。途中でも私有地歩行許可のサインを見かける。車道を1本越えて目的のフットパスのサインを見る。原っぱを通り抜けると牧場に突入。羊と同じ柵内の中を歩く。が、フンでいっぱい。牧場の中を歩くというのはこういうことなのだ。羊がたむろしているゲートを乗り越えると、次は麦畑である。収穫の済んだところもある。道路を越えると次はキャベツ畑だ。尾根の上らしく、チッピンカムデンの町全体の展望が素晴らしい。南イングランドの夏の色は黄金色と濃緑だ。本当に絵画のような風景で、写真を撮り続ける。絶景に向かって傾斜地をゆるやかに下っていく。キャベツ畑のあぜ道がフットパスとなるが、ここではあぜ道だって広い。いくつかのゲートを通り抜け、スタートした教会付近に戻る。かやぶきの家がある。平屋なので屋根の様子がよくわかる。日本とイギリス、文化を超えても、人間の営みは変わらない。
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