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2008年7月29日 (火)

「イギリスのフットパスと日本のフットパス」

 ナショナルトラストといえば、2年前のイギリス旅行で、私たちのシンポジウムで講演していただいたことがある土地購入部長のリドル部長に再会した。その日、リドル氏にナショナルトラストがアブベリーで管理しているストーンサークルに案内していただいた。ナショナルトラストの経営しているレストランやショップの実態がわかった。また近くのリッジウエイ(尾根道)という古くからのフットパスも案内していただいた。イギリスにしては暑い夏の炎天下、フットパスに辿りつくまで小1時間もかかった。彼は長袖でバードウォッチングをしながら涼しい顔をして、地主さんとの問題などフットパスやナショナルトラストに関する多くの経験を話してくださった。
フットパスの発祥地イギリスでは、全国にフットパスがはりめぐされておりそれぞれの自治体でフットパスを整備している。私もイギリスでは訪れたいくつかの町のフットパスを歩いてみた。イギリスのフットパスの写真はどれも美しくため息の出るものだし、私のような全くのしろうとまで誰が撮ってもどれも美しく仕上がるほどのフォトジェニックな景観である。しかし、実際に歩いてみたら、牧歌的な草原は実はヒツジの糞だらけだったり、木陰も予想外になかったり、快適なフットパスとばかりはいかない。
手前味噌だが、多摩のような丘陵地域や山がちの日本の景観のほうが、山や谷が次から次へと目の前に迫ってきて感動は大きいような気がする。日本のほうがいいフットパスができるかもしれない。
とボヤいていたら、昨年イギリスのフットパスを歩いてきた事務局の仲間に「あらイギリス人は歩くことそのものを楽しんでいるからあれでいいんじゃない」と言われてしまった。確かに大きな荷物を担いだ若い人々が往来するヨーロッパの「歩く文化」の伝統にはまだまだ追いつかない。

 

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